自社でVRを導入してビジネスを展開する場合、どれくらい効果あるの?という疑問に回答します
ビジネス向けのVRで使われているジャンルは大きく分けて下の3つ
2.打ち合わせ
3.教育・訓練
1のプロモ―ションは、住宅紹介や観光地の紹介などが事例として有名です。
住宅の紹介事例では、大日本印刷さんが開発したVRモデルルームです。持ち運んでお客さんに見せられるほか、間取りなどのシミュレーションにも活用できます
観光地の紹介事例は、少し古い記事ですが観光地紹介の360度動画を集めたわかりやすい記事があります。
ちなみに一番最後に紹介されていた美唄市の観光コンテンツは私たちのチームメンバーが制作に携わっています。
2の打ち合わせは、設計シミュレーションや会議システム が事例として有名です。
設計シミュレーションの事例は、こちらの小笠原正豊建築設計事務所さんの記事がわかりやすいと思います。
会議システムは、大手企業ではNTTデータさんが開発に乗り出しています。
試作品の段階では、Web会議よりも52%が分かりやすいとの結果が出ているそうです。
3の教育訓練は、新人トレーニングやスポーツの技術向上などが事例として有名です。
新人トレーニングでは、積木製作さんが 松屋フーズ に新人アルバイトの接客トレーニングのVR製作コンテンツを開発したのが有名です。1000店舗以上の導入を目指すのはさすがですね。
スポーツの技術向上では、けんだまできたVRが有名です。
これは私も衝撃を受けましたが、なんと87人中82人が「もしかめ」を4回以上できるようになったという結果があります。
私もVR絡みのプレゼンでは事例として使わせてもらっています。
紹介記事はこちら。
では、具体的にどんな効果があるの?
2.はVRで見えないものを見せることで伝わりやすくなる
3.は繰り返し正しい練習ができるので効果がある
どれも効果があった事例で、具体的な効果は既存の方法と比べて120%~300%ぐらいといわれています。
ただし、使い方を間違えなければ
という条件付きです。
よくある失敗が
2.「だから何?」っていうコンテンツ
最大の原因は制作側の経験不足です。
1.は試しにyoutubeで360度動画を再生してみて下さい。
VR酔いするようなコンテンツが多数あります。
例えば360度カメラで撮影しているのに、カメラの正面を常に見せたいものにフォーカスしている動画などです。
また、せっかく360度動画で撮影しているので、右向いて上向いて、後ろを向いてなど、自分から動いて見ないと意味がない。
というよりも、カメラの移動+自分の動きでとにかく酔う。 そもそもカメラを左右上下に動かしている時点で、360度動画の意味がないと思うんだが・・・。
VR酔いを防ぐには?
VR酔いの防止に関してPSVRで名作「ASTRO BOT」を制作した ソニー・インタラクティブエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ JAPANスタジオのプログラマーの吉田匠氏 の記事で詳しい解説があるのでご覧ください。
こちらの記事で「VR酔いを抑えたコンテンツ制作」について解説していますので、ご覧ください。
VRコンテンツを導入する意図を明確にする
2.の「だから何?」ってコンテンツはとにかく流行りのVRを作ってみましたというユーザーが多い気がします。
一番は多いのは危険防止のコンテンツで、ただ高いところから落ちるというものです。
落ちたら危険というのは誰でもわかっているのに、VRで体験する意図がみられないコンテンツも多いです。
「落ちたら怖いね」ではなく、「落ちないために何をすればいいのか?」そして「それを怠るとどうなるか?」が明確なストーリーになっていないとVRの効果は薄いです。
危険防止のコンテンツで優れているというものは、積木製作さんの安全体感VRトレーニングです。ストーリー性もみられ体験する意図もはっきりしているので、さすがという感じです。
新しくVRをビジネスに取り入れようとするには何をすればいいのか?
まずは
2.打ち合わせ
3.教育・訓練
のどれで活用したいのかを明確にしたうえで
誰に何を伝えて、その結果どうなってもらいたいのか?を考えて、それに似たVRでの成功事例を探して参考にするのが一番良いです。
結論
会社でVRをを導入する効果は
✓ 使い方を間違えると効果は薄い
もし、事例を探すのが大変という方や導入に不安がある方は、
私たちの会社もビジネス向けのVR制作で多数の実績があるので、ぜひご相談下さい。
お待ちしております。